大学のキャリアセンターでもらったA4のワークシートに、長所と短所を10個ずつ書き出した。矢印を伸ばして山と谷をつなぎ、モチベーショングラフというものも描いた記憶がある。
「学生時代に力を入れたこと」を面接で話せるくらいには、自分についてちゃんと考えたつもりでいた。
それから12年。今の仕事に大きな不満があるわけではないのに、ふと「このままでいいのかな」と思う夜がある。
転職アプリを開いて、「向いてる仕事」を診断するバナーに指を乗せかけて、また止める。結局、あの時から何も変わっていない。「で、結局、何がしたいの」と聞かれたら、今も答えに詰まる。
甘えなのかな、と自分を責めかけて、そこで手が止まる。
考えても出てこないのは、知らない仕事だからです
「向いてる仕事」を考える時、頭の中に浮かぶのは、これまで実際にやった仕事だけ。経理の仕事、学生時代に続けた塾講師のアルバイト、比べているのはいつもその二つか三つの中だけです。
知らない職種は、そもそも思い付くことが出来ない。名前も内容も知らない仕事について、「向いてるかどうか」なんて考えられるはずがない。
世の中にどれだけの職種があるのか知らないまま、12年間、同じ二つか三つの仕事の中だけをぐるぐる考え続けていたことになります。
考える力が足りなかったわけではなく、その仕事の存在をただ知らなかった。それだけの話です。
職種の一覧を眺めていくと、判断は考えるより先に出ます
だから、考えるより先に、まず目の前の選択肢を見てみることにする。求人サイトを開いて、職種の一覧を上から下まで、ただ眺めていく。
営業、経理、人事、広報、施工管理、栄養士、キャリアアドバイザー……知っている名前も知らない名前も、順番に目を通していく。
眺めていくと、面白いことが起きます。「営業」の文字を読んだ瞬間、内容を全部読み終える前に、もう「これはない」と思っている。
逆に「広報」の文字には、理由も分からないまま「気になる」と思っている。考えて出した答えではなく、読んだ瞬間にもう出ている判断です。
一覧の中には、「嫌だ」でも「気になる」でもなく、「別に、これは平気かも」というものも混ざっている。今まで考えたことすらなかった仕事に、そう思っている自分がいる。
内定を出されてから、「なんか違う」と気付くこともあります
理由を考える前に判断が出ている、というのは、そんなに珍しい話ではありません。
内定をもらったのに、いざ入社を目前にすると「なんか違う」と感じて、辞退したという話を聞いたことがある。条件を並べれば悪くないはずなのに、気持ちのほうが先に「違う」と言っている。
後から理由を探すことは出来ても、辞退を決めた瞬間に、筋道立った理由が先にあったわけではない。先に来ているのは、いつも「違う」という判断のほうです。
一覧を眺めて「気になる」「平気かも」と思った瞬間も、同じ種類の判断です。理由は後から付いてくるとしても、判断そのものは、もう自分の中に出ています。
一人で見付けられるのは、知っている仕事の少し外まで
ただ、一覧を眺めるだけで、全部が見付かるわけではない。目に入るのは、その求人サイトに載っている職種だけ。
今知っている仕事の少し外側までは見えても、そこからさらに外にある仕事までは、一覧をどれだけ眺めても出てきません。
それに、「気になる」と思った職種があっても、今までの経験でその求人に応募していいのかどうかは、自分ひとりでは判断が付かない。
未経験の職種に、今の経歴で書類が通るのか、面接まで進めるのか。そこは求人票を読んでも書かれていません。
その先を知っているのは、転職のプロです
自分の知っている範囲だけで探していると、この先どこまで一覧を眺めても、同じ仕事の周辺をぐるぐる回るだけかもしれません。
その実情を知っているのは、日々仕事として扱っている転職エージェントです。
自分では気付けなかった強みを見つける手伝いもしてくれるので、一人では思いつかなかった職種まで視野が広がる可能性も秘めています。
面接まで進んでも、一人で挑む必要はありません。仕事の経験があるほど「自分の言葉で話せば伝わる」と思いがちで、面接の練習をないがしろにする方が非常に多いそう。
評価項目に沿って判断される面接で、この慢心が不採用の隠れた大きな要因になっています。
面接対策は、職務経歴書等の書類よりも、軽視されてしまう傾向がありますが、初めて会う面接官にしっかり伝わるように準備して強みに変えてしまいましょう。
最も重要なのは、あなたに合うサポートを最大限に活用可能な、転職エージェントを見つけることです。まずは簡単に診断してみましょう。
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