今より先を選ぶ転職

仕事辞めたい気持ちを転職の条件に変える具体的な手順

寝る前に布団の中で求人サイトを開き、検索窓を前に指が止まる。ふと頭に浮かぶのは「上司が気分屋」「働いた分が給料に返ってこない」、そんな言葉ばかりで、どれも検索する言葉じゃない。

結局「営業 東京」とだけ打って、出てきた一覧を少し眺めて閉じた。これといった決定打があるわけではなく、「うっすら仕事を辞めたい」がもう何か月も続いている

仕事を辞めたい理由なら幾らでも浮かぶのに、自分が本当に求める条件を、上手く言葉に出来ないでいる。

仕事を辞めたい理由が言えるなら、次に求める条件は半分決まっています

残業が増え、理不尽に怒られる、給料明細を見てため息をつく。思い出すだけで、不満は言葉になります。

だけど次はどんな職場が良いかと聞かれると、言葉に詰まってしまう。理由と条件は別物で、理由を並べただけでは、条件にならないからです。

不満をメモに書き出すと、条件に変わっていきます

スマートフォンのメモを開いて、頭にある不満を一つずつ書いてみます。

まず「残業が多い」。平日は帰宅がいつも22時を過ぎ、夕食は職場近くのコンビニで済ませ、家族と顔を合わせる時間もほとんど無い。

書きながら気付くのは、求めているのはただ20時には家にいる生活だということです。求人票の言葉にすると「残業月10時間以内」「フレックスタイム制」。

残業代が出ないことのほうが嫌なら「みなし残業代の有無」のほうを見ます。

続けて「給料が上がらない」も書いてみます。

スーパーのレジで、去年と同じ物を買っているのに支払う金額だけが増えていることに気付く。給料明細を開いても、去年とほとんど変わらない数字が並んでいる。

頑張りが数字で返ってこない、それが不満の正体です。求人票なら「昇給年1回以上」「評価基準の明文化」「インセンティブあり」、この言葉があるかどうかで、頑張りが返ってくる会社かどうかがある程度分かります。

最後に「上司が気分屋」も書き加えます。

日によって怒られ方まで変わる、あれが一番厄介です。求める条件は「機嫌に左右されない毎日」ですが、この言葉は検索欄のどこにもありません。

見渡しても、それらしい項目は一つも出て来ない。消さずに、そのままメモには残しておきます。理由は後で分かります。

メモが5つ6つに増えたら、3つまで絞ります

書き出しているうちに、メモはすぐに5つ、6つと増えていきます。だけど検索でこれを全部同時にかけると、求人はほぼゼロになってしまいます。

絞り込む基準は一つだけです。これが原因で辞めたいと思った回数が多い順に、上から3つを選びます。

今回書いた残業、給料、上司の機嫌がそのまま3つに当てはまる人もいれば、他の不満が上位に来る人もいるはずです。

外れたものも、消してしまう必要はありません。「あれば嬉しい」という欄に移しておきます。この欄は無駄になりません。最後に2社で迷ったとき、決め手になるのはたいていここに残っていた条件です。

3つに絞ると、同じ一覧が違って見えてきます

条件を3つに絞ってから、もう一度求人サイトを開いてみます。同じキーワードで検索しても、見え方がまるで変わってくる。

今まではただの文字列だった一覧が、その3つに当てはまるかどうかで、目に留まる求人と素通りする求人にはっきり分かれていく。

「みなし残業代の有無」を加えた途端、今まで気にも留めなかった項目まで確認するようになった、その変化に気付くはずです。眺めるだけだった検索が、選ぶための検索に変わっていきます。

求人票の最後まで読んでも、書かれていない条件があります

ただし、これで全部が解決するわけではありません。さっきメモに残しておいた「機嫌に左右されない毎日」、この条件は求人票のどこを読んでも出て来ない。

「アットホームな職場です」「風通しの良い社風です」、そう書かれた求人票は数え切れないほどありますが、それが上司個人の機嫌の話なのか、会社全体の空気の話なのかは、文字だけでは判断が付きません。

実際に働いてみるまで分からない部分です。

求人票に出ない部分を、転職エージェントに聞けます

転職エージェントなら、実際にその会社で働いている人や、過去に転職した人から聞いた話を持っていることがあります。上司の機嫌のような、数字にならない話も含めてです。

絞り込んだ3つの条件を伝えれば、その条件に合う求人を代わりに探してくれます。検索窓に打ち込む言葉を、自分一人で探し続ける必要はもうありません。

それに、自分では気付いていない強みが見つかることもあります。残業や給料の話をしているうちに、担当者が気付いた強みを言葉にして返してくれることもある。

自分の中では当たり前すぎて、強みだと気付いていなかった部分です。

条件に合う求人が見つかった先には、面接が待っています。仕事の経験があるほど「自分の言葉で話せば伝わる」と思いがちで、面接の練習をないがしろにする方が非常に多いそう。

評価項目に沿って判断される面接で、この慢心が不採用の隠れた大きな要因になっています。

面接対策は、職務経歴書等の書類よりも、軽視されてしまう傾向がありますが、初めて会う面接官にしっかり伝わるように準備して強みに変えてしまいましょう。

大事なのは、自分に合うサポートをしてくれる転職エージェントに出会うことです。まずは簡単に診断してみましょう。

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あの夜、布団の中で止まっていた指が、また同じ検索窓に戻る日が来るかもしれません。次に開く時は、「営業 東京」だけで終わらなくて良いはずです。